鍼灸師について

鍼灸師の1日のスケジュールって?

人生100年時代となって、ますます健康で長生きしたいという需要が高まり、「健康寿命」が注目されています。その社会ニーズに適している仕事が鍼灸師です。

鍼灸師の仕事は東洋医学の観点から未病という考え方があります。未病とは、発病には至らないものの軽い症状のある状態です。五臓六腑がつながっているという考えが根本にあり、軽いうちに異常を見つけて病気を予防するということです。

また、健康であり、さらに美しくもありたいという人も増えてきており、近年では美容鍼灸もとても人気があります。鍼灸師の主な仕事は勤務先によって1日のスケジュールが変わります。各勤務先の仕事内容や1日の勤務スケジュールについて詳しく紹介します。

鍼灸師の1日のスケジュールって?

鍼灸師の仕事とは?

鍼灸師は、理学療法士や作業療法士と並んで代替医療の分野で活躍できる医療系国家資格です。あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師も同じですね。
鍼灸師は「はり」や「きゅう」を使って健康回復をサポ―トしたり、痛みの治療をしたりする職種です。東洋医学に基づいて体のツボを刺激して人間本来が持つ自然治癒力を高めるという方法で健康で元気な生活をサポ―トできるので、東洋医学の専門家(プロ)ともいえるでしょう。

鍼灸師というとどんなイメージをお持ちでしょうか?
近年では、「美容鍼灸」「スポーツ鍼灸」「高齢者鍼灸」「婦人鍼灸」「小児鍼灸」など様々な年代や患者様のニーズにあわせた鍼灸治療があります。
また超高齢社会で活躍できる資格などスキルアップしやすい仕事とも言えます。

鍼灸師の業務スケジュール

鍼灸師の1日の過ごし方は、勤務先や雇用形態によって異なります。
鍼灸院に努めている鍼灸師の場合は、朝から夕方くらいの鍼灸院の営業時間に合わせた勤務が基本となります。 また最近人気で増加してきている美容鍼灸サロンの場合には、夜遅くまで診療をおこなうサロンもあり、シフト制勤務になることが一般的です。
患者様からの依頼に応じて出張訪問(訪問治療)をおこなう場合には、患者様の都合に合わせて働くこともありますし、スポーツトレーナーとして勤務する鍼灸師は、チームの試合やトレーニングのスケジュールに合わせて活動するのです。
そして、独立開業すれば、自分で決めた診療時間を中心に働くこともできる資格です。

鍼灸院(治療院)で働く鍼灸師の1日のスケジュール例

治療院とひとことで言っても、柔道整復師も勤務している鍼灸接骨院もあれば、鍼灸師だけが勤務している鍼灸院があります。そして鍼灸院のなかでも個人経営の鍼灸院や会社としてチェーン展開している鍼灸院などいろいろな治療院があります。

〇8:30 出勤

出勤すると、院長やほかのスタッフと挨拶をして白衣に着替えます。
その後、洗濯されたシーツやタオルをベットに用意したり、院内を掃除したりします。
また鍼灸治療に使用する施術用具がきちんと整っているか確認します。

〇8:45 ミーティング

院長やほかのスタッフと本日の予定を確認するなど朝のミーティングを行います。

〇9:00(あるいは10:00) 診療開始

診療を開始します。
鍼灸は基本的には予約診療のため、患者様一人ひとりとよくコミュニケーションをとって、体調や日ごろの様子などをじっくりと確認しながら治療を行うようにします。

〇12:00 休憩

午前の治療が終わると、昼休憩に入ります。

〇14:00 診療開始

午後の診療がはじまります。予約した患者様が続々と来院されます。
患者様一人あたり30分程度から、長い患者様には2時間くらいじっくりかけて治療することもあります。

〇19:00 診療終了・後片付け

1日の治療が終わり、患者様が帰宅されたら道具を片付けたり、カルテを作成したりします。とくに清掃と消毒は丁寧に行います。
院長やスタッフミーティングをして帰宅します。

高齢者向けの訪問診療で働く鍼灸師の1日のスケジュール例

高齢者の自宅に直接出向いて鍼灸施術(訪問治療)を行う鍼灸師も少なくありません。足腰は弱くなり通院できない人のために、在宅ケアとして鍼灸治療を行います。
高齢化が進み、高齢者施設は不足したり、自分らしく自宅で余生を過ごしたいと希望する人が増えてくるなか、在宅でのケアを求める患者様が増えることが予想されるため、今後さらに訪問治療を行う鍼灸師が増えてくるでしょう。

〇8:30 勤務開始

鍼灸治療に使う道具を用意したら、車で患者様のご自宅へ出発します。

〇9:00 患者様宅に到着

訪問治療をしているなじみの患者様の自宅に。症状に変わりはないか、前回の治療後の経過はどうかなどコミュニケーションを取りながら施術します。

〇10:30 次の患者様のもとへ移動

その日に予約が入っている患者様の自宅に伺います。
在宅されている患者様は鍼灸師の訪問を楽しみに待っていらっしゃる方も多いので、笑顔で明るく対応します。

〇12:00 休憩

昼に予約が入っていなければ昼食を取ります。忙しいときには車の中で休憩したりします。

〇14:00 介護施設を訪問

提携している介護施設を訪問して、介護施設の利用者様に対して鍼灸治療を行います。
介護施設には看護師も常駐しているため、症状や普段の様子などを聞きながら必要な施術を行います。
介護施設では複数の利用者様の治療をおこなうこともあるため、人数や症状によっては時間がかかることもありますが、一人ひとり丁寧に治療を行います。

〇17:00 帰宅

夜の予約が入らない場合は、仕事を終了して帰宅します。

鍼灸師資格は介護業界でも役に立つ?

これまで鍼灸師といえば、街の鍼灸院や治療院が一般的なものでした。
いまでは美容鍼灸師として美容鍼灸サロンで活躍する鍼灸師や婦人や小児を専門とする鍼灸師などその活躍のフィールドはどんどん拡がってきています。
そのなかでも注目を集めているのが「介護業界」です。
もちろん高齢者鍼灸のように鍼灸師として介護業界で活躍する鍼灸師もいますが、そのほかにも鍼灸師の国家資格を活かしてスキルアップを図って、介護業界でさらに踏み込んだ形で活躍することが望めます。

〇ケアマネジャー

鍼灸師として5年以上の実務経験があって、ケアマネジャーの資格試験に合格すれば、「ケアマネジャー(介護支援専門員)」として働くことも可能です。
ケアマネジャーは、一人ひとりの利用者様に対して、どのような方法で介護サービスを行うかを決める「ケアプラン」を作成する専門職です。鍼灸師もそれに基づいて治療にあたることになります。

〇機能訓練指導員

介護業界では、ケアマネジャーのほかにも「機能訓練指導員」としても活躍することができます。機能訓練指導員は、すべての通所会議事業所(デイサービス)に必ず一人以上配置することが義務付けられているので、介護施設の増設とともに需要は高まってきている職種です。これまではあん摩マッサージ指圧師や柔道整復師などの資格保有者であれば機能訓練指導員として勤務することができましたが、2018年から鍼灸師もこの対象資格に含まれています。

鍼灸師の仕事内容や1日の流れ、これからの業界ニーズなどを掴めたでしょうか。鍼灸師は不調や痛み悩んでいる方を手助けできる素晴らしい仕事です。鍼灸師の資格を目指して学びながら、最終的にどんな職場で働きたいのか、あなたらしく仕事ができるためのキャリアプランを考えてきましょう。

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