鍼灸師について

東洋医学と西洋医学の違い

あなたは体調が良くないときに「東洋医学」と「西洋医学」のどちらで治療していますか?
この2つの医学の違いを知り、あなたの痛みや苦痛を和らげることに役立てください。
「東洋医学」と「西洋医学」が実際にどういうものか、どんな治療がおこなわれているか、その違いをわかりやすく説明します。

東洋医学と西洋医学の違い

1、東洋医学について知ろう

いま注目されつつある「東洋医学」。
なんとなく聞いたことはあるものの、実際にどのような治療をしているのはご存知ですか?
東洋医学は中国から発祥して、2000年以上も伝統のある医学です。
日本ではおもに「鍼灸治療」「漢方治療」「手技治療」の3つを、国家資格者が医療業としておこなっています。
東洋医学では、古来より病気一歩手前の「未病(未病)」という状態を改善することより、病気を予防すること重視してきました。
未病の状態では、西洋医学的な所見では異常が認められ場合もありますが、「なんとなく調子が悪い」と自覚していることが多くあります。また、特に自覚症状がなくても、身体のバランスを整えることで、病気になるリスクを減らすことができたりもするのです。

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2、西洋医学との違いは?

東洋医学と西洋医学は、どちらも健康増進と病気の治療のために成り立っています。
歴史的な背景や根拠、哲学や方法論の違いによって、違った治療でアプローチをとっています。

たとえば、喘息とアトピー性皮膚炎を患っている方を仮定してみます。
西洋医学であれば、喘息は呼吸器科、アトピー性皮膚炎なら皮膚科として別々の病気として病院の2つの科で診療してもらうでしょう。喘息では呼吸器科で気管支拡張剤やステロイドの吸引、アトピー性皮膚炎では皮膚科で保湿剤やステロイド塗布などが処方されて治療することが一般的です。

一方で、東洋医学では、喘息やアトピー性皮膚炎という病気に患っている人は、免疫力や自然治癒力に着目して、その人が持っている免疫力や自然治癒力(生命力)を高めることで、病気の治療をおこなっていくという考え方で、鍼灸や漢方などで治療をおこなっていきます。

このように、個別の臓器や病気を分けて、分析や治療をしていく西洋医学と、人間本来が持っている自然治癒力や自己免疫力をいかに高めるかを分析や治療していく東洋医学との違いはここにあるわけです。

慢性疾患に限らず、急性期の風邪や腹痛でも西洋医学と東洋医学の治療での違いがあります。西洋医学では整腸剤や便の水分量を調整する薬を処方したりしますが、東洋医学ではおなかを触って腸の緊張具合を調べて漢方を処方したります。

3、東洋医学と西洋医学の使い分け

東洋医学と西洋医学の使い分けは、個々の状況によって異なります。
ここではわかりやすく一例として紹介します。

すでに解明されている病気であれば、西洋医学が得意です。
自分の症状はなんという病気なのか?どこにどのような異常があるのか?客観的な数値はどうなのか?などというエビデンスが知りたい場合は西洋医学の診断が必要です。
ただし、症状はあるけれど西洋医学の検査で異常がないといわれる、いわゆる未病の状態では、東洋医学が得意な範疇です。

出血を伴う外傷や交通事故など激しい急性の外傷に関しては西洋医学の外科的な介入が必要です。意識不明や心肺停止などの急激な病変についても、まずは西洋医学で生命の確保が必要です。
急性期を乗り切った後は、東洋医学の介入は苦痛や痛みを取り除く助けになります。
外傷やショックによる心身のストレスや精神的なものなの様々な健康問題の対処としては東洋医学の介助によって、改善が認めらてるケースが多くあります。

西洋医学と東洋医学のどちらにも有効なものがあります。それは予防医療です。
西洋医学では、人間ドックや定期健康診断によって大きな病気を早期に発見することができます。また、疫学や公衆衛生の発達によって寿命が延びていることも西洋医学の大きな成果と言えます。
東洋医学では、普段から体調を整え免疫力をアップさせることで病気を予防することができます。未病の状態を東洋医学で治療しておくことで、大病を防ぐことができます。また、2000年以上もの長い歴史によって培われた智恵や生活養生から学べることもたくさんあるのです。

また、西洋医学でも東洋医学でも難しいケースがあります。それが難病です。
難病では、時には西洋医学で、時には東洋医学でという場面が出てくるかもしれません。
それぞれも専門家から自分にあった最も適切な医療を選択することが大切です。

ここ数年では、『統合医療』という概念があります。
患者様を主体に、それぞれの専門家が協力し合い、西洋医学と東洋医学でベストな方向で治療をおこなうことを推奨するのです。
西洋医学と東洋医学を融合して、それぞれの専門家が持つ強みを活かし、ベストな治療方針が確立されるはずです。

いかがでしょうか?
東洋医学と西洋医学の違い、またお互いが持つ強みと、併用療法のメリットについて理解できたでしょうか。
人間の身体は神秘的です。エビデンスだけでは解明できない痛みやつらさがあります、2つの医学を理解することで医療を選択し、健康で健やかな日常を送りたいですね。

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