鍼灸師について

鍼灸師になるのは難しい?難易度は?

鍼灸師は、理学療法士や作業療法士と並んでリハビリや代替医療に分類されている資格です。なかには、あん摩マッサージ指圧師や柔道整復師と混合している人も多いのではないでしょうか。
今回は鍼灸師の資格の取得方法や難易度についてご紹介しましょう。

鍼灸師になるのは難しい?難易度は?

1、鍼灸師とはどんな仕事?

鍼灸師とは、「はり」や「きゅう」を使って、健康回復を助けたり治療したりする職種です。
そして、勘違いされることが多いのですが、「鍼灸師」という資格はありません。
実際には、「はり師」と「きゅう師」という2つの資格に分かれています。
ただし、「はり」や「きゅう」の治療を一緒に扱っている治療院が多いため、一般的に「鍼灸師」と呼ばれることが多いようです。

2、鍼灸師になるには国家資格が必要です

鍼灸師になるには国家資格が必要です。
そして、国家資格を受験するためには一定の要件が必要ですので、その受験資格を取得する方法について確認してみましょう。

◆鍼灸師国家試験の受験資格

大学に入学することができる者で、3年以上、文部科学大臣の認定した学校または厚生労働大臣の認定した養成施設で必要な知識および技能を修得した者

◆鍼灸師国家資格の試験内容

年1回実施される国家試験に合格することで鍼灸師と名乗ることができます。 試験科目は以下の通りです。

  • ・医療概論
  • ・衛星学・公衆衛生学
  • ・関係法規
  • ・解剖学
  • ・生理学
  • ・病理学概論
  • ・臨床医学総論
  • ・臨床医学各論
  • ・リハビリテーション医学
  • ・東洋医学概論
  • ・経絡経穴概論
  • ・はり理論
  • ・東洋医学臨床論

合格基準は、総得点150点満点中、90点以上で合格となります。
つまり合格ラインは60%の回答率です。

3、鍼灸師の国家資格合格率はどのくらい?

鍼灸師の国家試験は毎年2月下旬に実施。1問を1点として150問出題されます。
厚生労働省の発表によると、2019年2月に実施された国家試験受験者と合格者は以下の通りです。

<はり師>

受験者数:4,861名
合格者数:3,712名 ★合格率:76.4%

<きゅう師>

受験者数:4,655名
合格者数:3,656名 ★合格率:78.5%

ちなみに前年となる2018年は、はり師57.7%、きゅう師62.5%でした。この年はやや合格率が低めで、受験者数と合格者数はその年によっても変動します。
ただし、合格者数の上限が決められているわけではないので、養成課程に入学して在学中に学び、しっかりと国家試験に準備をすれば、およそ8割程度の人は合格を狙える試験だと言えるでしょう。つまりそれほど難易度は高くないとも言えます。

4、国家試験に合格しないと鍼灸師として仕事に就けない?

鍼灸師は国家資格のため、国家試験に合格して鍼灸師となった人でなければ患者様に施術をすることはできません。 国家試験の受験資格を満たすためには、先にも述べた通り厚生労働省が定めた養成課程を受講できる学校に通わなければいけません。
鍼灸師は社会人からの学び直しで目指す人も多くいる職種のため、働きながら学校に通える夜間部を設置している学校もあります。
昼は働いて夜は勉強するという学び方もあるため、自分自身でスケジュール管理や体調管理をしていくことも大切でしょう。
また、国家試験の合格率では昼間部も夜間部も差はなく、どちらが合格に有利不利はないと言えるでしょう。

また、最近では看護師・薬剤師・柔道整復師・理学療法士などの国家資格をすでに取得している人はさらにキャリアアップのため鍼灸師の国家資格を取得するケースもあり、そのための「有資格者コース」を設置して、さらに社会人に学びやすい環境を整えている専門学校などの養成課程があります。有資格者はすでに国家試験を経験しているため、勉強の仕方を知っているなど、一般的に国家試験の合格率は高いと言われています。
いずれにしても、自分に合った学びのスタイルや学校選びをして、鍼灸師の資格取得を目指すことが合格への第一歩と言えるでしょう。

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