鍼灸師について

鍼灸の歴史・ルーツ

東洋医学は、古代中国の思想を背景に発達してきた伝統医学です。

おもに三法で構成されており、人が元々持つ自然治癒力を活用する医学と言えます。

-東洋医学の三法-

  • 1、漢方
  • 2、鍼灸按摩療法
  • 3、食物療法
「鍼灸の歴史・ルーツ」

鍼灸医学のルーツ

古代中国で発達した鍼灸医学のルーツについて学んでみましょう。

時代は新石器時代にさかのぼり、最初は竹や石墓などを用いて痛みと取り除いていたと言われています。その後、金属の発明によって現在の鍼灸に原型ができたそうです。中国において厳しい自然の中で、さまざまな病気と闘って得た教訓と、膨大な鍼灸治療による臨床例を集大成して、中国国内で鍼灸医学は長い歴史をかけて継承されてきたのです。現代最古とされる医書『黄帝内径』にも鍼灸治療の発展について記されており、ここから鍼灸の世界が開花していったとも言われています。

未病を治す東洋医学

東洋医学では、未病(未だならざる病)という考え方があります。これは病気になる前の体の状態のことを言います。
病気は突然なるものではありません。長い間、疲労やストレスなどさまざまな経過をたどって、体は弱っていきます。そんな体を病気から守ってくれるのは、人は本来から持つ「自然治癒力」です。この自然治癒力が正常に機能することは、病気から守ってくれるものです。そして未病は病気ではないけれど、病気になる手前の状態のため、東洋医学では、「未病を治す」という考えのもと治療をおこないます。これが、「予防医学」です。つまり東洋医学では、人間のもつ自然治癒力を引き出しながら、病気を治す一方で、未病を治す力も優れている医学なのです。

東洋医学と西洋医学の融合「統合医療」へ

最近では「人生100年時代」が話題となり、健康寿命の大切さが注目されています。そして、自分の健康は自分で管理していくもの、自己管理をする時代となってきました。それは、病気にならない身体を自ら作るということでもあります。その目的に合致しているのが、未病を治す「東洋医学の三法」のひとつ、鍼灸治療です。体内のバランスを整えて、病気を治し、そして病気になりにくい体に整えていく。鍼灸治療には、自己管理と未病を治すという相乗効果の期待できるのです。
時代の流れは、“西洋医学のみの医療”への見直し時期とも言えるかもしれません。人間の体を総合的に見つめて治療する東洋医学と、これが医療とされてきた西洋医学の双方をお互いに補い、相乗効果を求める統合医療がいま注目されています。

西洋医学の医師が漢方薬を処方する、鍼灸治療を用いて患者様の苦痛を緩和する、看護師が鍼灸師の資格を目指してキャリアアップする、薬剤師の資格を持って製薬会社で長年勤務していた人が西洋医学だけでは限界を感じて、東洋医学である鍼灸師の勉強を始める。このようなキャリアを積んでいく医療人が増えてきています。

東洋医学や鍼灸治療は、いまや中国から世界へと広がってきています。
その裏付けとして、2006年にWHO(世界保健機構)によって、経穴部位(ツボの位置)が国際的に標準化され、東洋医学や鍼灸は中国発祥から国際化に向けて発展を成し遂げました。アジアから世界へ。いま医療も新しい世界を迎えようとしています。

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