柔道整復師・鍼灸師を育成する専門学校

日本医学柔整鍼灸専門学校

鍼灸学科 BLOG

【コラム】ココロもカラダも東洋医学でリフレッシュ!~癒しのお灸~

2020/05/29

こんにちは!日本医学柔整鍼灸専門学校です。

首都圏でもいよいよ緊急事態宣言が解除となりました。
長引いた外出自粛に、臨時休校など、先の見えない生活でストレスや不安で心身が疲れてしまった人も多いのではないでしょうか。

そして気が付けば、季節は春から夏へ。

今年は桜をゆっくり眺めて春を感じた記憶があまりないのに、最近では気温25℃超えの日も多くなり、半そで生活になりました。
季節の変わり目にびっくりしますよね。

ひきこもり生活からの社会活動や季節の変わり目が相まって、なんだかからだが動かない…ということも起こりそうです。
例年にないくらいの「五月病」になるかもしれません。

そんなストレス社会で生きる私たちの“なんとなく感じる”不調のなかでも、
とくに3つのお悩みは、「疲れ」「食欲不振」「冷え」と言われています。
実はこの3つは、『気』のめぐりが悪くなっているからだからのサインなのです。

1、体調不良の原因、気のめぐりとは

私たちの生活には、「元気」や「気力がない」など『気』という言葉が溢れています。
目に見えない動き変化、状態を表すのが『気』であり、お灸はその『気』に働きかける東洋医学です。

からだが動き、生活していること自体が「気がめぐっている」状態と言えます。
気には東洋医学の考え方で「陽」と「陰」があり、活発に活動している力と、落ち着いて休まっているエネルギーのことをいいます。
気のめぐりを良くして、陰陽のバランスを整えるのが大切です。

気のめぐりが悪くなる原因が3つ。
①ストレスなど心による「内心」
②季節や環境による「外因」
③食事や睡眠、排せつなどの「暮らし」
これらが崩れてしまうと、気が滞ってからだが冷え、体調不良となってしまうのです。

2、からだのツボは「駅」、経絡は「線路」

気は目には見せませんが、直接からに触れて体調を改善できる場所、それが「ツボ」です。
からだの内側と外側や、手足などの各部位は「経絡(けいらく)」と呼ばれる線でつながっています。からだにおける経絡が線路で、ツボは駅と言えるでしょう。
駅で留まっている気をお灸で温めて、スムーズな流れを取り戻してあげることが体調改善に繋がります。

気のめぐりが悪くなりやすい場所であるツボは、からだのいろんな部分と繋がっているため、からだに不調が出ると特定のツボに痛さを感じたりします。
そのため、「ツボ=痛いところ」と思って、思わずゴリゴリ押してしまう人も多いのではないでしょうか?!

3、3つの悩みを改善するツボ

●悩み1:疲れ
季節の変わり目でからだがだるい、重い、寝ても疲れが取れない。
そんな全身の不調にはお腹を温めると良いでしょう。
からだの中心であるお腹は、冷えで不調が出やすい場所です。疲れているときにお腹を触ってみると冷たくなってしまっている人も多いです。

こんな症状のときに効果のあるツボは【関元(かんげん)】です。
おへそからまっすぐ指4本分下にあるツボです。
普段はあまり力が入らない場所ですが、「元気の玄関」とも言われているツボで、
気の集まるところです。
体力だけでなく、疲労回復や情緒不安定に効果がありますので、普段から温めておくとよいツボです。

●悩み2:食欲不振
コロナ禍で自宅でまったり過ごして運動不足だったり、急に暑くなって気温の変化にからだがついていけなかったり、そんな不調で起こりやすいのが「食欲不振」です。
そして、夏にむけて「暑いから冷たいものを食べよう」「ホットコーヒーよりそろそろアイスコーヒーにしようかな」なんてこと、ありませんか?
食事を摂ることは熱を発し、からだを温めるためにも大切なことです。
お腹がすいているときには寒かったり冷えていたりしたけれど、食後にはからだが温まったという経験はありませんか?
胃の調子を整えるだけでなく、病気予防や体力増強にも良い万能のツボをご紹介しましょう。

こんな症状のときに効果のあるツボは【足三里(あしさんり)】です。
向こうずねに外側、太い骨にそった位置にあります。
ひざの皿の下にある、外側のくぼみから指4本分下がったあたりを探してみましょう。
骨を外側から押すイメージです。
このツボは胃腸の不振にはもちろん、疲れや足にだるさにも効果があります。
松尾芭蕉がお灸をしたツボとしても有名です。

●悩み3:冷え
東洋医学では万病の元である「冷え」。手足の先の冷えなど季節に関係なく冷え性に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。冷えは気のめぐりの滞りや、からだからの不調の合図です。冷えを改善する2つのツボ(上半身と下半身)をご紹介します。
めぐりをよくするツボで効果を感じてみましょう。

こんな症状のときに効果のあるツボは【合谷(ごうこく)】です。
手の甲で、人差し指と親指の間のみずかきの辺りにあるツボで、手先や四肢の末端の冷えや上半身のめぐりをよくしてくれます。冷え以外にも頭痛やお肌のトラブルにも効果のある万能のツボです。

こんな症状のときに効果のあるツボは【三陰交(さんいんこう)】です。
足の内くるぶしの上から3寸(手の指4本分)辺り、すねの骨とふくらはぎの間にあり、
足や下半身の冷えを改善するツボです。
冷えのほかにも、足のむくみや生理痛など女性の悩みにも効果的なため、「婦人の三里」と呼ばれたりもする女性におすすめのツボです。

お灸や鍼、指で刺激することでからだの不調を和らげるとされる「ツボ」は、WHOでも361か所を認定しています。カラダの痛みだけでなく、メンタル面でも効果が期待できます。
自分のカラダと向き合い、ゆっくりとリラックスしながらツボにセルフお灸など試してみてはいかはでしょうか?

>【動画あり】おうちでできるツボ講座  こちら

>日本医学鍼灸柔整専門学校で「鍼灸のこと」を知ろう! こちら

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