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【コラム】スポーツ鍼灸―ケガの回復を早める鍼灸師の治療―

2020/01/24

今年は東京オリンピックも控えて、スポーツ業界が楽しみですね。

スポーツは、心を熱くさせ観ている方にも多くの感動を与えてくれます。

これはスポーツ選手が日々トレーニングをして努力を積み重ねた結果、本番や試合での本気の姿勢=雄姿に、観ている者を感動させるのだと思います。

一方で、スポーツ選手はケガや蓄積疲労による疲労骨折など「スポーツ障害」を起こすことも多いのです。

ここではプロスポーツ選手だけでなく、スポーツ全般に起きる「スポーツ障害」と鍼灸師が治療する「スポーツ鍼灸」についてご紹介します。

1、スポーツ障害とは?

 スポーツのケガには、大きくわけて「スポーツ障害」と「スポーツ外傷」があります。1度の衝撃により起こるもの運動中の打撲、ねんざ、骨折などのケガのことです。

「スポーツ障害」は、使い過ぎ症候群とも言われており、日々の練習やトレーニングで運動によって疲れた身体の組織が十分に癒されず起こるケースと、同じ部分を使い続けたために起こるケースがあります。

「スポーツ障害」のおもな原因は以下の通りです。

①身体能力の限界を超えた運動

②過密なトレーニングスケジュール

③同じ部位の使いすぎ

④休養と睡眠不足

⑤栄養の不足

 スポーツ障害を防ぐには、運動をはじめる前に自分の体力や運動能力を知ることが大切です。そして運動前は準備運動(ウォーミングアップ)、運動後は整理体操(クールダウン)をして筋肉や靱帯などに疲れを残さないようにしましょう。栄養や睡眠、栄養摂取もスポーツ障害を予防する上で欠かせません。運動後はしっかりと栄養や睡眠をとって疲れを癒し、

日ごろから栄養バランスのとれた食事を心がけることです。

2、スポーツ障害が出たときの症状とは?

 スポーツ障害では軽度の段階では運動中に鈍い痛みがある程度ですが、段階が進むと運動が終わった後にも痛みが残ったり、安静にしている時でも痛みを感じるようになり、激痛が走ることもあります。

 《起こりやすいスポーツ障害》

〇ジョギング…膝の関節痛、足の骨の疲労骨折

〇野球…肩や肘の関節痛、肋骨の疲労骨折

〇サッカー…膝の関節痛、膝や足の骨の疲労骨折

〇水泳…肩の関節痛、耳や目の障害

このほかにも腰痛はスポーツ全般で起こりやすい障害です。

3、スポーツ選手のケガの回復を早める鍼灸師の治療

スポーツトレーナーに求められる技術として、スポーツ選手のケガからの早期回復があります。スポーツ選手にはスポーツ障害というケガがつきものです。

プロスポーツ選手の場合は、そのケガが選手生命を脅かすような深刻なケースもあります。

ケガの治療ができる鍼灸師の国家資格を持ったスポーツトレーナーの技量が試されるところでもあります。

特に、海外での日本の鍼灸治療の評価は非常に高く、有名なところではサッカーブラジル元代表のロナウジーニョ選手が、日本人の鍼灸師の施術を受けており、ケガをしたにも関わらず、鍼灸などの治療で大会に出場できるまで奇跡的な回復を見せました。

「スポーツトレーナー」には、実は明確な資格があるわけではありません。

でも、鍼灸師の国家資格を持ち、ケガの治療やリハビリテーションなどの技術を兼ね備えているスポーツ鍼灸の施術ができる鍼灸師がスポーツ現場でも多く活躍しています。

プロのスポーツ選手ともなれば、さらに医療系国家資格である鍼灸師は信頼されるのです。

スポーツ鍼灸の施術ができる鍼灸師は、スポーツで損傷した箇所の治療であったり、ケガやスポーツ障害の予防や回復をおこなうことができます。

また、鍼灸師は自然治癒力を高めることができるため、スポーツ選手の体調管理においても強みを持っています。

 

大島 貞昭先生監修

本校鍼灸学科 専任教員

柔道整復師・鍼灸師

スポーツ鍼灸ゼミ顧問

JFA公認ライセンスB級コーチ

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