柔道整復師・鍼灸師を育成する専門学校

日本医学柔整鍼灸専門学校

柔道整復学科 BLOG

高齢者の健康に関わる柔道整復師~柔整介護~

2020/11/17

こんにちは!日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。

今回は、柔道整復師が老人ホームやデイサービスなどの介護施設でどう活躍しているのかをご紹介いたします。

1、柔整介護

柔道整復師は機能訓練指導員として介護施設でも活躍しています。
実際に柔道整復師の国家資格を取得するための授業の中でも、高齢者の身体的特徴や変化を学びます。養成校によっては高齢者デイサービスだけでなく、特別養護老人ホームで臨床実習をおこない、実際の現場で体験学習をおこなっています。

柔整介護では、高齢者外傷予防を含むさまざまなことを学んでいます。
・高齢者の健康
・ロコトレ(ロコモーショントレーニング)
・運動器の健康
・転倒予防
・機能訓練トレーニング など

 

2、高齢者の骨折は寝たきりの原因

高齢者の健康に関わることとして、「骨折」が挙げられます。
高齢者の骨折は、骨粗鬆症による骨の脆弱化が基礎にあります。
わずかな外力でも骨折してしまうことが特徴で、一度骨折してしまうと長期間の安静で「寝たきり」の原因になってしまう可能性もあります。
そして、高齢者が骨折する原因のほとんどは「転倒」です。

 

3、高齢者に多い骨折と治療法

高齢者が転倒したときに骨折しやすい部位は4か所あります。

①太ももの付け根(大腿骨近位部骨折)
転倒によって最も骨折しやすい部位で、寝たきりになってしまう方も多いため、社会問題にもなっています。

②背骨(脊椎圧迫骨折)
尻もちをつくことで起こりやすい骨折です。骨粗鬆症が進むと日常の生活動作でも骨折してしまうことがあります。
そのため、「いつのまにか骨折」と言われることもあります。

③腕の付け根(上腕骨近部位骨折)
転んだときに肩を打ったり、肘や手をついたときに骨折してしまいます。

④手首(橈骨遠位端骨折)
転んで手をついたときによく起こる骨折です。

このように高齢者は日常生活での転倒によって骨折しやすいことがわかります。
骨折の治療はおもに手術療法と保存療法となりますが、治療が長期の安静を要したときには、以下のことに気を付ける必要があります。

・筋力低下
・認知症
・肺炎
・褥瘡(床ずれ)

いずれも寝たきりになる頻度が高いことがわかっているため、早期のリハビリで回復機能を図ることの重要です。

 

4、高齢者の健康予防

このように高齢者が日常生活を元気に過ごすためには、骨折予防が何より重要です。そのためには骨粗鬆症のケアに取り組むことがよいでしょう。
たとえば、定期的に検診を受ける、カルシウムなど必要な栄養素を適量摂取する、内服薬や注射薬など治療をして進行を抑えるなどです。
また、柔整介護でもお話ししたロコモティブシンドロームのチェックを行い、転倒しやすいかを把握したり、転倒しないような生活環境を整備することも必要です。
骨や関節の病気は死に至るわけではありませんが、生活の質を著しく落としことに繋がります。寝たきりになると、認知症にも繋がります。
元気に動けるということが、その方の「健康寿命」に大きく関係します。

 


柔道整復師は高齢者が健康で元気に動けるように骨折予防にも積極的に関わっていける職業です。
人生100年時代に「柔整介護」での活躍が益々注目されていくでしょう。

 

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