【鍼灸学科】当校専任教員の天野先生が、浜松市でおこなわれた浜松市鍼灸マッサージ師会の東洋療法セミナーで講演されました!
2017/01/20
こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
1月15日(日)に、当校鍼灸学科専任教員の天野先生が
浜松市でおこなわれた浜松市鍼灸マッサージ師会の東洋療法セミナーにて講演されました!
ブログ用にとレポートを書いてくださったので、転載します★
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こんにちは!
鍼灸学科の天野陽介です。
1月15日(日)に浜松市鍼灸マッサージ師会の東洋療法セミナーで講演してきました。
浜松市鍼灸マッサージ師会は静岡県浜松市および湖西市内に在住在勤の
はり師・灸師・あん摩マッサージ指圧師の免許所持者によって構成される団体で、
明治20年(1887)に創設された歴史ある団体です。
東洋医学の技能の向上および普及啓発、鍼灸あん摩マッサージ指圧を通した社会貢献や、
鍼灸あん摩マッサージ指圧師の生業の安定と社会的地位の向上などを担う事業を行っています。
その事業のうちの一つに東洋療法セミナーがあり、
鍼灸師・鍼灸学校学生の方々を対象として知識技能の向上のためのセミナーを開催しています。
今回、このセミナーで講演させていただきました。
講演タイトルは「『鍼灸甲乙経』各論(五臓・経脈の病症と治療法)」でした。
『鍼灸甲乙経』は中国・西晋時代(265~317)の皇甫謐が編纂した鍼灸専門書です。
現在行われている鍼灸治療の原典としてまずあげられる古典に『素問』『霊枢』があります。
これらは約200年前にそれまでの経験や学説をまとめ編纂されました。
『素問』は医学理論の解説に重きが置かれ、
『霊枢』は鍼灸臨床に重きが置かれています。
『明堂』は鍼灸治療で用いる経脈・経穴(ツボ)に関する専門書。
この三書はともに書名に「黄帝内経」と冠されており、
『黄帝内経素問』『黄帝内経霊枢』『黄帝内経明堂』と称されます。
『鍼灸甲乙経』は、これら三書の内容を身体部位・病気・事類別に編集し直して著されました。
そこから正式には『黄帝三部鍼灸甲乙経』といいます。
『鍼灸甲乙経』(全12巻)の内容は、
前半(巻1~6)は臓腑・経脈・経穴・脈状などの生理・病理を述べ、
後半(巻7~12)は各病状ごとに病因・病症や経穴の主治病症(主として治療する病症)を記した治療各論となっています。
浜松市鍼灸マッサージ師会の同セミナーで、これまで前半部分と後半のはじめの内容を対象とした講演をしてきました。
今回は五臓・経脈の病症と治療法を、巻8と巻9を中心に講演しました。
『鍼灸甲乙経』についての講演に加えて、腹証とそれを変化させる経穴について、
江戸時代の医書や最新の知見を踏まえたお話しもしました。
浜松の先生方、ありがとうございました。
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