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6/28付「本校卒業生を紹介します」で紹介しました三枝良充さんのその後の活躍について「臨床研修日記」という形でご紹介することになりました。
現在、三枝さんは週に1度、本校の附属敬心鍼灸院で教員の指導の下、臨床研修を行っています。夢の実現へ向けて日々頑張っている彼の奮闘振りをこれから数回に亘って取り上げていきたいと思います。

「卒後研修を始めてから早3ヶ月が経過しました。
研修を始めた当初のいろいろなお話もありますが、今回は最近の出来事からご紹介したいと思います。




三枝さん(治療風景)
◆◆◆◆◆
とある日の研修のこと。患者さんはひどい肩こりに悩んでいる。
局所治療中心になってしまいそうだったところを指導の先生にアドバイスをいただき、何とか施術を終えた後の先生のお言葉。
「患者さんの病気だけを探す目で診ている。全体を一人の人として診る目が大切。」

またある日のこと。今日は調子がよいというある一人の患者さん。主訴(注1)は特にない。
脈(注2)は、これまでに比べてすっかり安定してよい状態。舌(注3)もきれい。体調もよくなってよかった!!!
施術後の先生のお言葉。
「まだ病を探す目で診ている。病んでいるところを探して治療するのならば西洋医療と変わりがない。東洋医療を志すのであるならば、東洋医学のプラスの部分に注目することが大切。」

そういえば、在学中に肩の故障で治療院のお世話になったとき、「鍼灸は故障の治療だけでなく、体調のメンテナンスに通ってもいいんですよ。」と助手の先生に言われました。
この言葉に促されたこともあり、治ってからも治療院にお世話になりました。
そのおかげでその後体の調子もよく、仕事と勉強を両立してこられました。
東洋医学の未病治(注4)の本領発揮ともいえるでしょうか。

(注1) 「主訴」 : 患者さんが訴える主要な症状。
(注2) 「脈」 : 東洋医学では脈の状態によって体の状態を判断する方法があります。脈診といわれますが、通常は脈だけでなく腹診や問診などいろいろな情報を総合して判断します。
(注3) 「舌」 : 舌の状態も体の状態をさまざまに反映するので、東洋医学では舌診も常用される重要な診察のポイントとされています。
(注4) 「未病治」 : 未病については黄帝内経や難経、金匱要略など多くの古典書に記載があります。未病治はまさに「東洋医学のプラス」の部分です。「病気になる前に治療することであり、現代風に言えば"予防医学"のことである」と解釈されることが多いようですが、本来意味するところはそれだけでないと考えています。更なる意味について知りたい方は、是非、東洋医学を学びましょう。「東洋医学のプラス」を共に研究いたしましょう。

鍼灸学科教員 ア正彦先生より
「臨床は、学校での勉強を活かすことができます。しかし、大切なことは勉強したことだけではありません。 
しっかり、自分で考えて患者さんと向き合いましょう。」

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